【閲覧注意】とにかく不快。なのに目が離せない…後味最悪な邦画5選|見終わったあとに残る“ザワつき”が忘れられない

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パラダイス・ネクスト

パラダイス・ネクスト
パラダイス・ネクスト(2019)

監督
半野喜弘

主要キャスト

  • 豊川悦司
  • 妻夫木聡

見どころ
本作は台湾を舞台にしたロードムービーでありながら、ジャンルとしてはサスペンスと詩的ドラマが融合している。銃撃や追跡の派手なアクションは少ないが、代わりに風景や空気感が観客の感情にじわじわと入り込む。何よりも印象的なのは、物語全体を包む「死」と「喪失」の影。美しい海や街並みの映像が、逆に登場人物たちの孤独を際立たせる。

あらすじ
日本で起こしたある事件から逃れるため、牧野(豊川悦司)は台湾に身を隠していた。そこで出会ったのが、同じく過去を抱える南(妻夫木聡)。二人は奇妙な連帯感を覚え、行動を共にすることになる。だが、逃避行の果てに待ち受けていたのは、赦しも救いもない結末。過去と向き合うことを避け続けた二人の旅は、静かで冷たい終焉へと収束していく。

レビュー
派手な事件やどんでん返しはない。それでも、鑑賞後に残る重さは他のクライムサスペンスに匹敵する。緩やかな時間の中で描かれるのは、人間が抱える罪と孤独の逃れられなさ。映像は美しいのに、物語は救いなく沈んでいく――そのギャップが強烈な後味の悪さを生む。観終わった後、タイトルの「パラダイス」が皮肉でしかないことに気づく。

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