【閲覧注意】とにかく不快。なのに目が離せない…後味最悪な邦画5選|見終わったあとに残る“ザワつき”が忘れられない

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渇き。

渇き。
渇き。(2014)

監督
中島哲也

主要キャスト

  • 役所広司
  • 小松菜奈
  • 妻夫木聡
  • 清水尋也
  • 二階堂ふみ

見どころ
行方不明になった娘を探す父親の執念が、やがて彼自身の過去と罪を暴き出す展開へと雪崩れ込む。観客は父親の視点を通じて事件を追うが、次第に「娘は被害者なのか加害者なのか」という疑念が芽生える。画面いっぱいに広がる色彩の暴力と、スピーディーで断片的な映像は、観る者の感覚を麻痺させるほど。後味の悪さは、真実が明らかになった瞬間に最大化される。

あらすじ
元刑事の藤島(役所広司)は、別居中の妻から「娘・加奈子(小松菜奈)が行方不明になった」との連絡を受ける。必死の捜索を始める藤島だが、彼女の友人や関係者から語られる加奈子像は、無垢な少女ではなく、薬物、売春、暴力に関わる危険な存在だった。さらに調査が進むにつれ、藤島自身の過去の暴力や家庭崩壊の原因も明らかになっていく。すべての真実が交錯する時、父と娘を待ち受けていたのは救いのない結末だった。

レビュー
映像は圧倒的にスタイリッシュだが、そこに描かれるのは人間関係の崩壊とモラルの喪失。テンポの速さゆえに一瞬も目を離せないが、終盤に向かうほど胸の奥に重い鉛のような感覚が沈殿する。特に加奈子の人物像は善悪の境界を溶かし、観客を混乱させる。観終わった後の虚無感は強烈で、まさに「後味最悪」の名にふさわしい。

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