【閲覧注意】とにかく不快。なのに目が離せない…後味最悪な邦画5選|見終わったあとに残る“ザワつき”が忘れられない

Uncategorized

凶悪

凶悪
凶悪(2013)

監督
白石和彌

主要キャスト

  • 山田孝之
  • ピエール瀧
  • リリー・フランキー

見どころ
物語は、ある死刑囚の告白をきっかけに、過去の未解決事件の闇へと踏み込んでいく。暴力シーンや遺体描写は生々しく、観客を精神的に追い詰める。取材を進める記者が真実に近づくほど、彼自身も倫理観や安全を失っていく構造は、ジャーナリズムの危うさと人間の本性を鋭く突きつける。実在事件をベースにしているため、映像に漂うリアリティは観る者を現実の犯罪と地続きの恐怖へと誘う。

あらすじ
雑誌記者・藤井(山田孝之)は、死刑囚・須藤(ピエール瀧)から「自分よりもさらに凶悪な犯人がいる」との証言を受ける。取材を進める中で浮かび上がったのは、村井(リリー・フランキー)という男が関与する保険金殺人や高齢者虐待、遺体遺棄といった凄惨な事件だった。被害者たちの無念や家族の悲しみが明らかになる一方で、加害者たちの人間性はどこまでも歪みきっていた。やがて藤井は、記事を書くことの意味と、自らの安全との間で揺れ動くことになる。

レビュー
本作は、後味の悪さの象徴のような作品だ。事件の真相が明らかになるにつれて、観客は「なぜこんなことが起きるのか」という問いに突き当たり、答えのない不快感に包まれる。役者陣の迫真の演技は観る者の神経を逆撫でするほどリアルで、ラストまで一切救いのない展開が続く。映画としての完成度は高く、社会的メッセージも強いが、それでも心に残るのは深い虚無感と怒りだ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました