【配信限定】日本未公開の海外映画5選

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Cha Cha Real Smooth

チャチャ・リアル・スムース
チャチャ・リアル・スムース(2022)

監督
クーパー・レイフ。弱冠25歳で監督・脚本・主演の三役を務め、サンダンス映画祭で観客賞を受賞した新進気鋭の才能です。前作『Shithouse』ではSXSW映画祭でグランプリを獲得しており、若者の心情や不安を繊細に切り取る感性が高く評価されています。彼の作風は、ユーモラスでありながら感情の奥底まで掘り下げる力があり、本作でもその魅力が存分に発揮されています。

主要キャスト
クーパー・レイフ(アンドリュー役)、ダコタ・ジョンソン(ドミノ役)、ヴァネッサ・ブルクハルト(ローラ役)。ジョンソンは『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』で世界的に知られ、本作では母としての包容力と女性としての複雑な感情を巧みに演じています。ブルクハルトは自閉症の少女ローラを演じ、その自然体の表現が批評家からも絶賛されました。

見どころ
物語の中心にあるのは、大学卒業後の進路に迷う青年アンドリューと、自閉症の娘を育てるシングルマザー、そしてその娘との出会いです。物語は、地域のユダヤ人コミュニティで催される成人式パーティ(バル・ミツヴァ)で、盛り上げ役として働き始めたアンドリューが、次第に二人の人生に深く関わっていく過程を描きます。笑いを誘う軽快なやり取りと、心に残る温かな瞬間が絶妙なバランスで混ざり合い、恋愛映画としても成長物語としても楽しめます。特に、障害を持つキャラクターをステレオタイプにせず、一人の人間として丁寧に描く姿勢は、本作を単なるラブコメから一歩引き上げています。

あらすじ
進路に迷い、実家暮らしを続けるアンドリューは、ある日友人の紹介で地域のパーティ司会兼盛り上げ役の仕事を始めます。そこで出会ったのが、シングルマザーのドミノと、自閉症の娘ローラ。最初は職務の一環として交流を持っただけの関係が、徐々に心の拠り所となっていきます。アンドリューはローラの特性を理解し、彼女が安心できる空間を作ろうとする一方で、ドミノとの距離も近づいていく。しかし、ドミノには婚約者がいて、互いに踏み込んではいけない領域があることを理解しつつも、アンドリューの心は揺れ動く…。

レビュー
米批評サイトRotten Tomatoesでは好意的なレビューが多数を占め、「温かく、時に切ない」「若き世代の愛と家族愛を描いた秀作」と称賛されました。特に、自閉症のキャラクターを障害者枠として消費せず、一人の魅力的な人物として描き切った点が評価のポイントです。また、ダコタ・ジョンソンの存在感と、クーパー・レイフの等身大の演技が、作品全体に誠実さを与えています。

配信中サブスク
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