【脇役が光る】物語を彩る名脇役が印象的な邦画5選

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主役の演技や存在感が映画を牽引することはもちろんですが、物語の陰で支える「脇役」の存在が、作品全体の印象を決定づけることがあります。時に主人公以上に観客の心を揺さぶり、物語の厚みや深みを引き上げる脇役たち。今回ご紹介するのは、そんな“名脇役”が光る邦画5作品です。演技力はもちろん、キャラクターの魅力やストーリーへの影響力にも注目しながら、それぞれの作品が持つ独自の味わいをご紹介します。あなたのお気に入りの脇役が、きっとこの中に見つかるはずです。 <!– wp:pagebreak –> <!– /wp:pagebreak –>

『舟を編む』(2013)

舟を編む
舟を編む(2013)

監督
石井裕也

主要キャスト
松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョー、加藤剛

見どころとテーマ
『舟を編む』は、辞書編纂という地味に見える題材を、人間の情熱と人間関係の温かみで包み込んだ作品です。主人公・馬締光也(松田龍平)の不器用な情熱に寄り添い、物語を軽やかに推進させるのがオダギリジョー演じる西岡正志。西岡は明るく軽妙でありながら、仕事に向き合う姿勢や人間的な深みを見せる存在で、彼のキャラクターが作品全体のリズムと温度を保ちます。辞書作りという長い道のりにおけるチームの絆、異なる価値観の人々が共に歩む過程が描かれ、脇役の重要性を強く感じさせる物語です。

あらすじ
出版社・玄武書房の営業部に勤める西岡正志は、辞書編集部への異動を命じられる。そこでは「大渡海」という新たな辞書の編纂が進行していた。部長の荒木(加藤剛)のもと、真面目で不器用な馬締光也が中心となり、言葉の海を航海するような地道な作業が続く。西岡は当初、地味で退屈な部署と感じていたが、次第にその仕事の奥深さに惹かれ、仲間との信頼を築いていく。馬締の真剣さと西岡の柔軟さが混ざり合い、辞書作りの旅は少しずつ進んでいく。やがて時間と人の流れが彼らを試し、完成までの道のりは長く険しいものとなる。

レビュー
この作品は、主役だけでなく脇役の魅力が物語を豊かにしています。特に西岡は、辞書編集部の空気を軽やかにし、馬締との対話や掛け合いによって物語にユーモアと人間味を加えています。オダギリジョーは飄々とした笑みの裏に孤独や葛藤を覗かせ、軽薄に見えて実は熱い人物像を巧みに表現。加藤剛の静かな威厳、黒木華の新鮮な存在感も印象的で、脇役たちが物語の質感を支えています。石井裕也監督は、辞書作りという題材を静と動のリズムで描き、時間の流れや人間関係の変化を丁寧に紡ぎました。全体を通じて、脇役が「補助」ではなく物語の推進力になり得ることを示す好例です。観終えた後、言葉の持つ力と、それを支える人々の情熱に深い感慨を覚えるでしょう。

配信中のサブスク
U-NEXT、Amazon Prime Video、Netflix

公式予告リンク

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『怒り』(2016)

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