エミリー・ローズ
監督
スコット・デリクソン
主要キャスト
ローラ・リニー、トム・ウィルキンソン、ジェニファー・カーペンター
見どころ
1970年代にドイツで実際に起きた“悪魔憑き”とされる事件をもとに製作された法廷ホラー。恐怖と同時に、信仰、医学、法律の交錯を描き出します。ホラー要素に加え、裁判劇としての緊張感が強く、観客は事実と解釈の狭間で揺さぶられます。スコット・デリクソン監督は、あえて過激なビジュアルよりも証言や回想を通じて恐怖を積み上げ、現実感を損なわない演出に徹しています。
あらすじ
大学生のエミリーは不可解な症状に苦しみ、家族の依頼で悪魔祓いを受けます。しかし儀式後、彼女は命を落としてしまう。司祭は過失致死で起訴され、法廷では医学的見解と宗教的信念が真っ向から対立します。裁判が進む中、エミリーの身に何が起きたのか、観客もまた真実を探る立場に立たされます。
レビュー
本作の恐怖は、悪魔そのものよりも「信じること」の力と危うさにあります。医学で説明できない現象をどう扱うべきかという問いは、現代社会にも通じます。事実をもとにしているため、単なるホラー映画とは違い、観客は“答えのない問題”に直面することになります。ジェニファー・カーペンターの鬼気迫る演技は必見で、彼女の表情一つで体感温度が数度下がるはずです。
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