【伏線回収が神】2回観たくなる邦画5選

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パレード
パレード(2010)

  1. 映画タイトル(公開年)
    パレード(2010)
  2. 主要キャスト
    藤原竜也、香里奈、貫地谷しほり、小出恵介
  3. 見どころとテーマ
    吉田修一の小説を映画化した群像劇サスペンス。東京の2LDKマンションでルームシェアをしている男女5人の若者たちが、日常の中に潜む違和感や小さな亀裂を少しずつ表面化させていく物語です。テーマは「見ないふりをする社会」と「日常に潜む暴力性」。一見穏やかで気さくな共同生活が、ある事件をきっかけに不穏な空気を帯び、登場人物たちの内面に隠された本性が徐々に露わになります。人間関係の歪みや孤独感がリアルに描かれ、観る者の心にじわじわと不安を植え付けます。
  4. あらすじ(ネタバレなし)
    東京のマンションに暮らす、映像制作会社勤務の男性、ネイルサロン店員、大学生、無職の青年、そして最近住み始めたばかりの若い男。年齢も職業も異なる彼らは、なんとなく一緒に食事をし、他愛もない会話を交わす日々を送っています。しかし、近所で起きた連続暴行事件や、各自が抱える秘密が少しずつその日常に影を落とし始めます。やがて何気ない会話や行動の中に潜む違和感が積み重なり、共同生活は予期せぬ方向へと傾いていきます。
  5. レビュー
    『パレード』の最大の魅力は、明確な事件描写よりも、日常の中に漂う不穏さをじわじわと積み重ねる脚本構成です。藤原竜也は、無難で穏やかに見える一方、心の奥底に冷徹さを秘めた主人公を静かに演じ、その存在感で物語全体を支配します。香里奈や貫地谷しほり、小出恵介らもそれぞれのキャラクターに人間味と影を与え、表面的な笑顔と内面のギャップを際立たせています。演出面では、限られた舞台でのカメラワークが登場人物の距離感や心理的隔たりを巧みに表現。伏線は何気ない仕草や台詞、部屋の小物の配置など細部に仕込まれており、2回目の鑑賞では「あの時のあの表情は…」と意味が反転する瞬間が多く訪れます。派手な展開はないものの、ラストで訪れる衝撃は心に重く響き、観終えた後もしばらく余韻に浸らざるを得ません。
  6. 配信中のサブスク
    U-NEXT、Amazon Prime
  7. 予告動画

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